
国立感染症研究所の調査によると、今季のインフルエンザは当初、A香港型が最も多く検出されていましたが、2014年に入りH1N1型が全体のおよそ4割まで急速に増え最も流行しています。さらに今回は、抗インフルエンザ薬「タミフル」(錠剤)や「ラピアクタ」(点滴)が効きにくい「耐性ウイルス」が見つかっているようです。今のところ、吸入タイプの抗インフルエンザ薬「リレンザ」や「イナビル」であれば効果があるようです。
クリニック周辺では、A・B型ともに流行しています。それぞれの抗原性が異なるため、同じシーズン内にAとB両方感染するケースもみられます。
診断に関して、従来の検査キットでは、発熱から半日以上経過しないと感染していても陽性反応がでないこともありましたが、当院では昨シーズンからフジフィルムのドライケムという検査機器(TVでもCM中!)を導入しているため、発熱当日でも早めに検査を行っております。
2月にかけて流行のピークを迎えると思われますので手洗い、うがい、マスク着用など、できるだけ予防するよう御心がけください。